「皆で寄ってたかって私の悪口を言っているんじゃないか?」「誰かが私の人生をめちゃくちゃにしようとしているのではないか?」被害妄想が強い人は、悪い方向に悪い方向に考える習慣ができています。そんな事実がないのに一方的に言われても、周囲の人間はただ困り果てるしかありません。
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 他人の善意による手助けや援助であっても被害妄想の強い人は、それを悪い方向に考えます。「何かたくらんでいるのではないか?」「裏があるのではないか?」などと疑ってしまい、世話をしてくれた人ですら加害者として認識してしまいます。

 被害妄想の強い人は、何かにつけて自分自身のことばかり考える特徴もあります。他人については関心がないというより、考える余裕がありません。そして、誰かが声をかけてきたら、自分にとって敵か味方かということばかりを考えてしまいます。

 そんな状況では円滑な人間関係を築けるはずもなく、人は次々と離れてしまいます。結局は誰からも相手にされなくなりひとりぼっちになってしまいます。しかし、なぜ自分が孤立してしまうのか、被害妄想が激しい人は理由を理解することができないことが多いと感じます。

 「人間なんてつまらない奴らばかりだ」「あいつが悪い。社会が悪い」とこれまた悪い方向に考えてしまうわけで、自分に原因があるのでは?という発想には至りません。

 被害妄想の強い人はなぜそのような思考回路でものごとを考えてしまうようになってしまったのでしょうか?その原因は、小さい頃に受けた心の傷だと思います。たとえば、親から十分な愛情を受けられず育ったり、学校で激しいイジメに遭っていたなどです。

 親から十分な愛情を受けて育った子供は、大人になるに従って、他人に対して愛情を注ぐようになります。自分のことも考える一方で、他人のことも同時に考えられる思考回路ができあがるからです。

 しかし、そうでない子供は、大人になってからも精神は子供のままです。他人のことを考える余裕がなく、自己愛で完結してしまいます。なぜ他人のことを考える余裕がないかというと、プラスなことを考える前に、暗い過去の出来事が無意識のうちに頭を覆い尽くしてしまうからです。

 人間は、「親から可愛がられた」「良い友達に囲まれ学生時代を送った」など、過去の記憶のなかに温かい想い出が多くあればポジティブな考えをすることができます。しかしそうでない場合、ネガティブな考えで頭の中が覆われてしまい物事を悪い方向に考えてしまいます。

 幼少の頃の心の傷は脳に克明に刻まれてしまうため、被害妄想の強い人が その性格を改善することは容易ではないと思います。

 ただ、少しずつ変えていくことはできると思います。それは、できるだけ自分にとっての楽しみを見つけるようにして 明るい方向で物事を考えていく習慣をつけることです。ネガティブなことを考えてしまったら、一呼吸置き「ダメダメ!明るく物事を考えなくては!」とその都度、修正をしていくのです。そういった地道な作業を日々繰り返していたら、物事をポジティブにとらえる視点が確立され、被害妄想をする癖も改善されていくと思います。

 一方、周囲にいる人間は被害妄想が激しい人とどう接すればいいかのでしょうか?
a0960_006373.jpgこれまた難しい問題だと思います。

なぜなら被害妄想の強い人は基本的に他人の言動には聞く耳を持たないからです。

「あなたのことを悪く言ってる人はいない」などと説明しても、「いやそんなことはない。今この瞬間にも悪口を言われているはずだ」と反論されるでしょうし、考え方そのものを批判しても「あなたに私の何が分かるのか?」と激怒されるのが関の山だと思うからです。

 そこで周囲の人間がまずすべきことは、被害妄想の強い人は、子供時代に受けたイジメや親から疎まれ育ったことで心に傷を負っていることを認識することだと思います。その傷の痛みをもう味わいたくないがために自己防衛本能がはたらき、被害妄想が浮かんでくるという状態に陥っていることを理解するのです。

 被害妄想が強いということは、それは裏返せば、不安だったり寂しかたりするわけです。そして、強がっていても、周囲の人間にはその傷の痛みに寄り添って欲しいと考えているわけです。

 ですから、被害妄想の強い人に対しては、無理に論理的に説教したり叱り飛ばしたりしても逆効果だと思います。「こいつは私の敵だ」と心を閉ざしてしまうからです。

 非常に難しいことでしょうが、同情しながらじっくり話を聞いてあげるのがベストなのではないでしょうか。例えばその人の趣味の話を聞くなどして、本人の気持ちがなるべく明るい方向に向かうよう意識すればよいと思います。

明るい心で生きることは健康な生活につながります

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人生にはさまざまな試練があろうと思います。時には努力をしてもうまく道が開けないことや、八方ふさがりになって絶望的な思いをすることもあるかもしれません。ただ、そういった試練から感じる恐怖感や心の悩みというものは、少し視点を変えるだけで何もなかったように解消することもあるものです。そういった自身の心をコントロールするノウハウをある程度体系的に習得しておき、現実社会で壁にぶち当たったときに実践していくのがベストではないかと思います。そうして試練を乗り越えていくことで精神的に成長するとともに、確固たる自信が芽生えてくるからです。たった一度きりの人生、恐怖や不安におののいて何かに追われるように消極的に生きるよりも、自分に自信を持ち、前向きな気持ちで力強く前に進んでいきたいものです。
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心身共に健康的で明るく生きていくことが人間にとって何より大切だと思います。