高圧的な上司が同じ職場にいると、周囲にいる従業員たちは働きづらく、散々な思いをします。

 高圧的な上司は、自分の思い通りにいかないとイライラして、すぐに周囲の人間に怒鳴り散らします。

 その原因はごく些細なことが多いです。自分の仕事のやり方やポリシーと一ミリでもずれていたら、高圧的な上司にとってそれは怒りの原因になってしまうのです。
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 例えば、部下が書類の書き方を少し間違えたとします。そのミスによって会社に損益が生まれるようなことがなければ、心理的に健康な上司なら「今度から気をつけてな」と軽く注意を促して終わるものです。

 しかし、高圧的な上司の場合、そうはいきません。普通なら「今度は気を付けよう」で終わるようなミスであっても、絶対に許さないのです。

 大声で罵倒し、人格を否定するような暴言を部下に平気で吐きます。ときには、数十分にも及ぶ説教をします。そこでは部下の気持ちなどおかまいなしです。

 そこには、高圧的な上司の病的な心理状況が見え隠れします。では、高圧的な上司は、どのような心理状態で部下を罵倒するのでしょうか?

 それは、部下を指導する気持ちも多少はあるかもしれませんが、心のなかから巨大な「イライラ」が湧き上がってくるからだと思われます。理性をもってしてセーブできない、「巨大な魔物」とも形容できるイライラした気持ちです。

 高圧的な上司は、なぜそんなにイライラした気持ちが自分の心から湧いてくるのか分からないことでしょう。だから、「気づいたら数十分も部下を説教していた」みたいなことが往々にして起きるのです。

 少ししたミスに対して数十分も説教したところで、部下が大きな成長を遂げるとは思えません。なぜか分からないけれど、無性に腹が立って仕方ないから、目の前にいる部下を罵倒するという感じだからそんなことができるのでしょう。

 では、なぜ、部下の些細なミスをきっかけに、高圧的な上司の心からそんなイライラした気持ちがどんどん湧き上がってくるのでしょうか?

 その原因は一概にはくくることはできませんが、子供時代に辛い境遇で生活をしていたことと関連があることが多いと考えられます。よくありがちなのは、とてつもなく厳しい親に育てられて、縮こまるような思いをして毎日を過ごしていたケース。
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 高圧的な人々は、自分の気持ちを口に出そうものなら親からぶたれたり、親の期待にそう結果を出せなかったら罵声を浴びせられるような家庭で過ごした人が多いのです。

 心のなかにイライラを溜めてしまい、それが風船のようにパンパンに膨らんでいって今にも割れそうな状態なのです。

 健康的な心を持った人なら、他人の失敗やミスを寛容になって許すことができます。しかし高圧的な上司はそれができません。なぜなら、部下の些細なミスを発見したのをきかっけに、欲求を満たされないまま送った子供時代のイライラした気持ちが無意識のうちによみがえってくるからです。

 きっかけはごく些細なことであっても、それはダイナマイトの導火線にライターで火をつけたようなもの。次第に火は燃え移り、子供時代から蓄積されたイライラの塊(ダイナマイトの本体)に引火してしまい、制御できなくなり爆発してしまうのです。

 その証拠に、高圧的な上司の要求というのは、小さい子供が駄々をこねるのと極めてよく似ています。自分中心で世界が廻っているので、自分と違う意見や価値観を受け入れることができません。理性をもってセーブすることができないので、小さな怒りが大きな怒りになってすぐに爆発します。

 子供なら「大声で鳴く」ということでその欲求不満をある程度は表現できますが、身体が大きくなった大人は、それができません。どう表現するかというと、罵声や暴言、暴力といった形で表現するわけです。

 視野が狭く心が子供のままなので、複雑なことを考え、理性をもって自分の気持ちをセーブすることができないのです。

 周囲の人間にとって、そんな高圧的な上司と同じ職場で仕事をするのは不幸なことだといわざるをえません。会社という場は物理的に有限の空間でありありますし、仕事をするうえでは逃げられないからです。

 ただ、そういった高圧的な上司も、実は子供のころに欲求を満たされなかった不幸な人間でもあるのです。そういったことを考えれば、高圧的な上司に対する反感もずいぶん和らいでくるのではないでしょうか。

 ただ、周囲の人間が注意しても、高圧的な上司はなかなかその態度や言動を改めません。改めないというより、改めることができないのだと思われます。なぜなら、そういった高圧的な態度や言動は、身体にしみついたものであり、無意識のうちに表出してくるものですから、意識をしてもなかなか改善できるものでないからです。

 周囲の人間からすると耐えるにも限度があります。そんなときは、そんな高圧的な上司のパワハラ(パワーハラスメント)行為の数々をICレコーダーやノートに記録して、より権限のある上司に相談したり、法的手段をもって解決するというほかないと思います。

明るい心で生きることは健康な生活につながります

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人生にはさまざまな試練があろうと思います。時には努力をしてもうまく道が開けないことや、八方ふさがりになって絶望的な思いをすることもあるかもしれません。ただ、そういった試練から感じる恐怖感や心の悩みというものは、少し視点を変えるだけで何もなかったように解消することもあるものです。そういった自身の心をコントロールするノウハウをある程度体系的に習得しておき、現実社会で壁にぶち当たったときに実践していくのがベストではないかと思います。そうして試練を乗り越えていくことで精神的に成長するとともに、確固たる自信が芽生えてくるからです。たった一度きりの人生、恐怖や不安におののいて何かに追われるように消極的に生きるよりも、自分に自信を持ち、前向きな気持ちで力強く前に進んでいきたいものです。
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心身共に健康的で明るく生きていくことが人間にとって何より大切だと思います。